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粘土系、スレート系、セメント系、金属系の特徴 |
■ 主な屋根材の種類と特徴 |
粘土系
陶器瓦 瓦形にプレス成型した素地に釉薬を施したもの。陶器瓦ともいわれる。 和瓦の形状のほか、平型などの洋風住宅に合う製品も増えている。 色落ちしないのが長所。
いぶし瓦 陶器瓦と同様に粘土をプレスした瓦で、焼成過程でいぶして銀色の 炭素膜を表面につける。自然の光沢が長く色落ちせずに保たれる。 形は平板瓦もあるが、伝統的な和瓦が多い。
スレート系
彩色スレート セメントに繊維を混入した薄い板状の素材。天然のスレートの形状 を模していることから、この名称がついた。軽量で施工しやすく、 安価なことから普及している。形状、色とも豊富。
天然スレート 玄昌石(粘板岩)を材料にした本来のスレート。黒くつやのある自然 の色が退色せずに保たれ、独特の重厚感のある表情が特徴。最近では、 日本産以外にヨーロッパ産のものもある。
セメント系
プレスセメント瓦 セメントと細骨材(砂)のモルタルが原料。形は和型から平型まで さまざまだが、最近は平型が増加。スレート系より材料が厚く、その 分屋根にどっさりとした表情がでる。
コンクリート瓦 細骨材に対するセメントの割合がプレスセメント瓦よりも少なく、 押出し成型方式で形をつくる。ヨーロッパでは古くからつくられ ている。立体感のある形状が多く、洋風住宅向き。
金属系
鋼 板 カラートタンが代表例だが、現在では平葺きタイプや金属成型瓦など、 機能、デザインともトタンを超えた製品が出ている。もっとも軽い素材 で、地震に強く水分を吸収しないのが特徴。
非鉄金属 アルミ合金製で裏側に断熱材を入れたものや銅板などの屋根材。どちら も高額。アルミの屋根はフッ素樹脂塗料を焼き付けることによって色 が長持ちし、再塗装の必要もない。
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